石川さんは無実だ! 事実調べをし再審の開始を!
狭山市民集会
10月31日、東京・日比谷野外音楽堂で「狭山事件の再審を求める市民集会」が開催されました。
1963年5月1日に埼玉県狭山市でおきた女子高校生誘拐殺人事件で、警察は、付近の被差別部落に見込み捜査を集中し、石川一雄さんを別件逮捕し、1カ月にわたり厳しい取調を続け、ウソの自白をさせ犯人にでっちあげました。当初、裁判のしくみや弁護士の役割などを知らない石川さんは顔見知りの警察官の口約束を信じ犯行を認めていました。
1審での死刑判決後、警察のウソに気づいた石川さんは犯行を否認しましたが、1974年10月31日、2審の東京高等裁判所で無期懲役の判決(寺尾判決)を受けました。1977年、最高裁の上告棄却により無期懲役が確定しましたが、以後三度にわたり再審請求を行い裁判のやり直しを求めています。1994年に仮出獄が認められましたが、今でも石川さんには「見えない手錠」がかけられています。
集会では、事件後60年を経て、今年84歳を迎えた石川さんが「無罪判決を勝ちとるまでは石川一雄は死なない」と元気な姿を見せ、最後に日教組小林美奈子書記次長が集会アピールを読み上げました。
また、集会先立ち「埼玉独自集会」が開催され埼玉教組鈴木俊美中央執行副委員長が挨拶をしました。