新たな入試制度 県民コメントへ

 埼玉県教委は、「埼玉県公立高等学校入学者選抜方法の改善について(素案)」を公表し、10月17日から11月17日までの期間、県民コメントを募集しています。
 これに先立ち、埼玉教組は県教委高校教育指導課と協議を行い、内容の説明を受けまた意見交換を行いました。
 新たな入試制度は現在の小学校6年生が受験する2027年度入試(2026年3月実施)から実施されます。
 最大の変更点は、すべての受検生が面接を受けることと部活動の成績や検定試験の取得などが加点されないと言うことです。
 面接は意欲等を評価し点数化し、内申点、学検点とともに開示されます。また、調査書は各教科の評定のみを記載し、出欠席も記載されません。部活動の記録や英検、漢検などの資格等の記録は本人が記載する自己評価資料に記載されますが、自己評価資料は点数化されず、面接時の資料(自己評価資料に基づいた面接を実施とされています)として使用されます。
 これまでの埼玉教組の「家庭の経済状況で取得が左右される英検等の資格に加点をしない」との要求がようやく実現したことになります。部活動の成績や特別活動についても加点されることはありません。
 一方で、自己評価資料の作成や面接の指導にどの程度時間をかけるのか各中学校の姿勢が問われます。進路指導・キャリア教育の本質は何なのかを踏まえ、生徒や教員の負担増にならない改革にしなければなりません。
 また、共通の選抜の他に実技検査や小論文、傾斜配点等の特色選抜が各高校の判断で実施可能とされています。この点についても高校側も含めて負担増にならない対応が求められます。
 埼玉教組は、入試制度については学校現場の実態を踏まえ、引き続き県教委とに交渉・協議をすすめていきます。

 


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