2023連合埼玉政策フォーラム
6月9日(金)、連合埼玉政策フォーラムがソニックシティ国際会議室で行われ、政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんが「岸田政権で私たちの働き方はどう変わる」というテーマで講演しました。
鈴木さんは「岸田首相には主体性がなく政治理念もない、よって政策がないので決めたことは朝令暮改となってしまう。異次元の子育て政策なども決して新しい政策ではなく、金額を増やすだけで現政策の継ぎ足しに過ぎない」「国会における答弁等も官僚がつくった原稿を丸読みすることが多々あり、旧態依然の官僚政治に戻ってしまっている」「ロシアのウクライナ侵攻にかこつけ中国、北朝鮮の脅威をあおり、アメリカの言いなりになってアメリカと一緒に戦争のできる国づくりを着々と進めている」「防衛費(軍事費)は増税しないといっているが、その財源は社会福祉費(年金、介護保険料等)からはがして充て、ゆくゆくは目に見えた増税は避けて通れない」と岸田首相を舌鋒鋭く批判しました。
また、「近いうちに総選挙があるかもしれない。大切なことは選挙の争点は有権者が決めるということ。なぜなら政治家やマスコミは自分たちに有利なことしか争点にしないから。今こそ有権者ひとり一人が政治について考え自分なりの争点をもたなければならない。労働組合はそのリーダー的役割を果たさなければならない。さもないと悲惨な歴史を繰り返すことになりかねない」と述べました。
最後に「ジャーナリストとして自分に課している使命は何か」との会場からの質問に「高い塀(権力)の向こうで何が行われているかを国民に知らせること」「みんなが気づかないことを知らせること」「身分の差なくホームレスから天皇まで同じ目線で見ること」そして「常に命が一番大事という信念を持ってとりくむこと」との答えが返ってきました。
信念のない岸田政治にと比べ、鈴木氏の「命が一番大事」というジャーナリスト魂に触れることができた貴重な講演でした。