「2025年度当初人事等に関する交渉」行われる
7月17日(水)、県教委と「2025年度当初人事に関する交渉」を行いました。県教委側は、黒沢誠小中人事課学校管理官兼副課長をはじめ計5名、組合側は、佐々木委員長、椎名書記長など計11名が参加、活発なやりとりが行われました。
今回の要求の一つに、人事調書に異動希望の有無を記載する欄を設けることがあります。 この要求は何年にもわたって組合側が要求しているにも関わらず、実施されてきませんでした。そして、今回も昨年同様の回答でした。組合側は、「県立高校については、異動希望の有無を記入する欄を設けているのに、なぜ小中学校には設けないのか。」と追求しましたが、県教委は明確な回答を示すことができませんでした。
もう一つの要求の柱は、離任者が3月末に児童・生徒との別れの挨拶ができるように人事異動の公表を早めることです。この件についても、県教委は人事異動の変更により混乱を生じる恐れがあるとことから変更できないとの従来と同様の回答でした。
組合側は他県ができて埼玉でできない理由を訪ねましたが、関東近隣で実施できているところとできていないところがあるとして、回答を変えませんでした。
組合側は、「離任式等を実施して授業をつぶすこともなく、出張旅費もかからない。」「転勤準備をする時間がもてて、働き方改革にもつながる。」等の意見を出し、この課題についても再回答を求めました。
そもそも、離任式を行わない学校も増加している中、県教委は、教師と児童・生徒の信頼関係が大事であるとしているにも関わらず、児童・生徒と別れの挨拶もさせずに異動させる矛盾をどう考えているのでしょうか。
今回は、前年踏襲、責任回避の県教委職員の姿勢に強く抗議し、交渉を終えましたが、この要求での交渉は、引き続き行っていきます。