憲法は私たちをライオンから守る檻です

関ブロ母女報告

 8月5日、「母と女性教職員の会」関東地区集会がWeb開催されました。「檻の中のライオン~憲法って何だろう?~」というテーマで楾 大樹さん(弁護士)の講演が行われました。国家権力をライオンに、憲法を檻に例えたお話はとてもわかりやすい内容でした。その要旨をQA方式で報告します。

埼玉教組女性部長 目時和枝

・Q1「憲法というルールを守らないといけないのはだれ?」
 →公務員、国会議員、政治家。国民はこの人たちが憲法を守っているかを取り締まる側。国家権力は憲法を守らないといけない。【99条】

・Q2 「あなたは人権をだれからもらったか?」
 →生まれながらにしてもっている。【天賦人権】これがおおもと、みんな同じ人間だから、人間らしく生きたい。人権は憲法がある・なし以前の問題。当たり前のことが当たり前でなくなってしまうから、わざわざ書かれている。

・Q3「個人が尊重されるために何が必要か?」 →法律・ルール。個人のための国家であり、国家のための個人ではない。そのために政治がある。

・Q4「なぜ国家権力が必要か?」
 →みんなを仕切るリーダーが必要。【社会契約】権力を持った人は自分や友達のためにその力を使ってしまう(濫用)ので、そうならないための契約書が憲法。

・Q5「なぜ国家権力を縛っておくのか?」
 →憲法に基づいて政治をしてもらうため。【立憲主義】憲法違反した権力者の言うことはきかなくてよい。【98条】

・Q6「法律を守らないといけないのはなぜ?」
 →憲法に適合するルールは守らなければならない。私たちがつくった檻→国民主権。これが幹。憲法を作るのも変えるのも国民。どの政治家を檻に入れるのかも私たちが決められる。【選挙権】多数派であってもやってはいけないことがある

・Q7「基本的人権(自由権)とは?」
 →国家権力は憲法で縛られているので、私たちは自由でいられる。本来は、憲法(檻)という土俵があるから話し合いができていけるけれど、今はその土俵上ではなく、場外乱闘が増えてきてしまっています。ライオンが檻を壊し、外を悠々と歩いている状況になってしまっています。


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