県教委が陳謝 学検にマークシート

高校入試に関する高校教育指導課協議

 8月27日、高校教育指導課と2027年度(現中学2年生)から実施される学力検査について協議をおこないました。この入試から制度が大きく変わること(調査書には内申点のみ記入、全ての高校で面接をおこなう等)は協議を重ねてきましたが、学力検査配点の9割をマークシート方式に変更するということは埼玉教組には全く知らされないまま、公表されました。協議冒頭、埼玉教組が「入試制度については、『埼玉県公立高等学校入学者選抜に関わる要求書』で長年交渉を重ねてきた。なぜ組合との交渉を経ずに決定・公表したのか?現場の教職員の声を代弁する埼玉教組との協議なしの制度変更は、今まで築き上げてきた互いの信頼を失しかねない。」との指摘に県教委高校教育指導課は、「このことについては重く受け止めており、大変申し訳ございません。」と陳謝しました。

 マークシート方式の導入について組合員からは、①授業で得た学力がマークシート方式ではかれるのか(漢字の書き取りなどは小学校段階から丁寧に指導している、消去法やカンで正解を選ぶことも可能になる)、②マークシート方式に不慣れな生徒に今後どのように対応していくのか(マークシート方式に慣れるために、業者テストを受けるなどの経済的負担を負わせることにならないか)、③作文を削除して「書く力」がはかれるのか、等の質問がでました。高校教育指導課が、①学校で身につけた学力がしっかりはかれるように出題問題、解答方法について今後検討していく。②マークシート方式に慣れるよう、市町村教委を通して支援していく。③出題問題全体を通して「書く力」がはかれる出題にする、というものでした。また、1割の記述式問題の内容については言及を避けました。

 最後に、学力検査が、受検生が身につけた学力を最大限に発揮でき検査となるよう今後も埼玉教組と協議を続けていくことを確認しました。


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