自衛隊を招いての防災学習に抗議

 滑川中に埼玉教組が発出

 滑川町立滑川中学校で、今年1月11日、自衛隊を招いて防災学習を行ったことが判明しました。その際、軽装甲機動車や野外炊具器(牽引式屋外調理器)等の自衛隊車両や装備品にふれるような機会もあり、自衛隊の本質を隠した宣伝活動になっています。
 災害救助は自衛隊の本務ではなく、その本務は他国との戦闘であり軍事的役割を持つもので、今回展示された野外炊具器も、本来は災害救助ではなく野外戦闘時の食事調達の役割を果たすものです。
 そもそも自衛隊の存在そのものに「憲法違反」の認識を持つ憲法学者が多数存在し、国民の間でも様々な意見があり、安倍政権やそれを引き継ぐ現政権で、これまでの自民党政権でも認めていなかった「集団的自衛権の行使」や「敵基地攻撃能力の保有」などを認めたことで、「戦力の放棄」を謳った日本国憲法に反する疑いは益々大きくなり、日本弁護士連合会をはじめ多数の国民から疑問の声がだされています
 国民世論が大きく分かれているなかで、敢えて自衛隊の協力を得て、このような学習が行われることに対し大きな問題を指摘せざるを得ません。
 これらのことから、今回の防災学習に対し、埼玉教組は中央執行委員長及び比企支部長名で滑川中学校長に宛て抗議と次年度以降は実施しないことを求める要請書を発出しました。 


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