沖縄平和行進に参加して
比企支部 目時和枝
5月17日は照りつける日射しの中での平和行進となった。私の平和行進へのとりくみは5月14日からスタートしていた。それは勤務校で行っている平和学習を5月14日に行ったからである。この日の平和学習は、昨年度に学習した沖縄戦をふまえて、沖縄の現状を伝える学習であった。その中で「5月17日は平和行進に行ってくるよ!ニュースで私を探してね」と発信をしたためだ。
市役所、鉄道などに勤務されている方々総勢26名の埼玉チーム。私たちは普天間基地コースを行進した。延々と続くフェンス。沖縄に基地があるのか?基地の中に沖縄があるのか?先頭が見えないほどの長い隊列の後方から、民家のすぐ隣にあるフェンスをみて改めて考えさせられた。私はたった3時間程度のフェンス沿いの行進だったが、これが日常で、それが80年間もつづいている異常さを感じとることとなった。
午後は平和の礎、ひめゆりの塔、アブチラガマでの学習となった。どこを訪れても、新たな感じ方がある。今回初めて訪れたアブチラガマ。300mくらいのガマの中にあったのは、病院としての機能と住民の避難場所。懐中電燈を照らしながら進み、傷病兵が置き去りにされた地点で「電気を消してください」。真っ暗な中で何を考えていたのかを想像すると、涙が止まらなくなった。文字を読むこと、写真を見ることも大切だが、やはり現地で、肌で感じることの大切さは計り知れない。自分の中だけにとどめておくのではなく、発信も続けようと思った学習の機会であった。
沖縄平和行進
1972年5月15日、沖縄は27年にわたる米軍の施政下から日本に復帰しました。1978年5月、復帰後5年を経ても変わらぬ「基地の島、沖縄」の内実を問うために沖縄平和行進がはじまりました。しかし現在も基地のない平和な暮らしを取り戻す沖縄の願いは踏みにじられ、過剰な基地負担がのしかかっています。諦めることのない粘り強い闘いが推し進められ、今年も全国各地から2000名が参加し、第48回沖縄和平和行進が開催されました。

