教育研究活動の柱として 平和教育と人権教育の一層の推進を図ろう!          

その1

 現在の日本社会は、残念なことに歴史を歪めたり人権を踏みにじる行為が公然とおこなわれる事態になっています。私たちは、日々の教育活動を通じて、正しい歴史観を持ち人権意識の高い子どもたちたちの育成にとりくんできました。現実に起きている問題を直視する中で、それらを乗り越える教育活動をすすめることが問われています。今年の教研活動では、平和教育と人権教育を大きな柱としてとりくみを進めていきましょう。

政治による教育介入を許さない

 昨年4月27日、当時の菅政権は「『従軍慰安婦』という用語を用いることは誤解を招くおそれがある」とする閣議決定をおこない、教科書会社に訂正を求める圧力をかけました。その結果、教科書会社7社が「従軍」の文言を削除する訂正申請を行いました。また、戦時中に朝鮮半島の人々を日本で働かせたことを「強制連行」と表現することも不適切と閣議決定したことにより、教科書会社は「徴用」「動員」などと訂正申請するに至りました。教科書検定を利用した政権の圧力は、教育への政治介入であり許されるものではありません。

歴史修正主義を乗り越えよう

 こうした政権による教科書記述への攻撃は、正しい歴史の事実を歪めるもので大問題です。「従軍慰安婦」も「強制連行」も、長い間の歴史研究で定着してきた言葉であり、アジア・太平洋戦争での日本の侵略戦争の本質を表した言葉なのです。安倍政権以降、歴史を修正する動きが顕著になりました。日本の侵略という歴史の事実を覆い隠し、日本がアジア開放のためにおこなった正しい戦争だったとする歴史修正主義は、国際的には通用しません。
 私たちは、歴史の事実を子どもたちに正しく伝えていくことこそが、かつての過ちを繰り返さないことだと考えます。科学的根拠のない自国中心主義の身勝手な歴史観は、戦争そのものの本質を見えなくさせてしまいます。こうした歴史修正主義を打ち破るために、平和教育の一層の推進を図ることが求められています。今年の埼玉教育研究集会では、お互いの平和学習の実践を持ち寄り、平和教育の一層の推進を図っていくものとしましょう。そのための学習会も企画していきたいと考えています。

(次回は人権教育についてふれます) 


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