連載 これどうなってるの⑲

Q 来年4月からすべての小中高校で「キャリアパスポート」が実施されると聞きました。 どうい内容ですか?

 

A これまでも、多くの学年・学級で、学期の初めや終わり、行事の前後で児童・生徒に 決意や反省・評価を書かせるとりくみを行っていると思います。このこと自体を否定す るものではありませんが、これを国が統一して行うとしたらどうでしょう?

  文科省はこれを「キャリアパスポート」と称して、2019年3月に、「『キャリア パスポート』例示資料等について」の通知を出し、学校設置者(市町村)が、教材の作 成等に着手し、新学習指導要領の施行に伴い、2020年4月より実施するとしていま す。2020年4月からすべての小中学校及び高校でA4 サイズのシートを使用し実 施することになります。

  さらに、それを1冊にまとめて「学年・校種(小・中・高)を越えて持ち上がる」と しており、学年間は教師が、校種間は児童生徒が引き継ぎを行う(但し、指導要録の写 しなどに同封して送付することも可)としています。

  一方、学校には一向に情報が伝わらず、県教委は7月の教育課程研修会で説明したと しており、多くの教員はこんなことが強制されるとは思ってもいないようです。 

  このようなことを、担任の裁量ではなく、教育委員会の決めた様式で全国一律に行う は、おおいに問題があり、道徳の「教科化」に匹敵する「子どもの日常の国家管理」に ほかなりません。

  また、国が例示した参考様式(シート)では、児童・生徒に感想や反省を書かせるだ けではなく学級担任や保護者の記入欄も設けられており、実務的な負担も相当なものに なります。「学校の働き方改革」にも逆行するものです。

  埼玉教組はこのような「キャリアパスポート」の導入に強く反対します。

 


 

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