何のための初任者研修 研修の軽減こそ初任者の育成

今年度新たに採用された臨任の経験をもつ初任者から次にような訴えがありました。

 ・毎週、指導案を提出して初任者指導教員と教務主任に授業を公開している。.前の週までに指導案を作成することになっているのだが、とても無理なのでできていないこともあり、大きな負担になっている。2学期には授業を行っていない(専科が担当している)音楽と理科についても授業をおこなうよう計画されているが不安である。

 ・師範授業が毎週もたれているが、授業者による指導は毎回、勤務時間外に設定されている。

 ・初任者研修の負担が多く、臨任時より学級経営や教材研究に時間を削くことができない。

 何のための初任者指導なのでしょうか?初任者研修の実施要領で県教委は、週10時間以上、年間300時間以上の「学校研修」を要請していますが、当然時間割に組み込まれているべきもので、最低でも勤務時間内に実施されるべきです。指導案を書くにしてもその時間のなかで当然なされるもののはずです。一方で勤務時間管理が厳しくなり「早く帰れ、早く来るな」と厳しく指導されると話しています。

 また、「研修に削く時間が増え、思うような教材研究や学級経営ができない」と嘆いていることが問題です。年間20人前後の初任者が退職していますが、その中には臨採経験もあり、学級担任や教科指導のそれなりの実績がある人も含まれ、「初任者研修の負担増」によって退職に追い込まれたと言わざるを得ない事例もあります。文科省もこのことを重く見て、2018年6月「初任者研修の弾力的実施について」(通知)を発出し初任者研修の改善を求めています。

 埼玉教組はこれまでも、初任者研修・年次研修を含む研修の負担軽減を求めてきましたが、この訴えを受け、県教委及び該当の市教委に実態の把握と改善を求めていきます。

 


 

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