学校が「子ども」を抑圧していませんか

教育総研研究交流集会に参加して考えたこと

 

 8月17日都内で開かれた「研究交流集会」のテーマは ―「ブラック校則」はなぜはびこるのか― でした。講演者は,朝日新聞記者の帯金真弓さんと関西学院大学の桜井智恵子さん。
 帯金さんは校則の問題を新聞のデータから解説しました。85年の丸刈り訴訟,95年の校門圧死事件と続き,その後落ちついていたが,昨年度の黒染め問題で,いわゆる「ブラック校則」が再び注目を集めたと指摘しました。私自身75年から85年まで校則なしの公立中学校を作り上げた経験から強い関心を持って話を伺いました。学校の荒れへの対策として,厳しく・細かい校則と教員の体罰がリンクしていた時代から,体罰批判の中で校則問題も下火になっていましたが,最近は生徒の側から厳しい校則を受け入れる傾向が強まっていることへの心配も口にされました。
 桜井さんは「ブラック校則」再燃の真相を,その効果や対抗する側の弱点から解き明かしました。その背景に,グローバル人材の活用,市民社会への政権の介入といった政策的な要素があると理論的なお話をされました。
 難しい問題提起でしたが,100名近い参加者はその後,3グループに分かれ,現状や改善への模索について話し合いました。職場の多忙化,職員会議が形骸化する中で,「おかしいな」と思っても言い出せない雰囲気が学校にある。学校全体を一つにという同調圧力が強まっている。などの意見が出されました。その中で,シャープペンシルは禁止などの「教室スタンダード」や「校則にもない決まり」などが増え続けています。私たちは人権感覚を磨き,子どもに寄り添って「意見・異見」を言っていく必要があることなどを確認しあいました。
 桜井さんが,「校則強化が教育効果を上げる。教育により子どもの貧困が解消される。」という言説を疑ってみませんかと助言されたことが印象に残りました。     


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