第6回 「部落差別をなくす教育の推進を」        ~同和教育を基軸とした人権教育の推進

第6回 「部落差別をなくす教育の推進を」~同和教育を基軸とした人権教育の推進

                      埼玉県人権教育推進協議会
                      会長 石川享助
7 家庭や地域とつながる実践を

 部落問題学習の具体化が期待される中、地域の現実をとらえ、それを教育課題として正面から見据えてきた実践、鳥羽大河さんの取組みは解放新聞に三回にわたって紹介されました。「この地を差別のない地に」の取組みは、地域に足を運び、親や祖父母、地域の様々な方と出会う中で、人々の願いをつかみとり、その願いを子どもたちにつなげる授業づくりと仲間づくりを行ってきました。
 地域の総合学習を進めるための地元のカルタに著しい偏りがあることに気づき、そこから通う被差別部落の子どもたちが、「これでは元気は出ない」と考え、実践が始まりました。そして、一つの授業をきっかけに子どもたちは主体的に地域の人と出会い、自然や史跡を発見し、出会った人々の思いに気づいていきます。さらに子どもたちは大事にされていた自分たち自身に気づいていきます。地域の様々な事実や歴史、大人との出会いが地域への愛着や誇りを醸成していくことにつながっていきます。
 教室空間だけでなく、身近な人とつながることは、子どもにとっても教師にとっても、楽しいことで豊かな実践をもたらしてくれることだと教えています。新学習指導要領が提起され、道徳や英語などの教科化が決められる中でも、私たちが求めていくものは、差別をなくす教育の創造です。そのためにも生活土台=教育の始原としての家庭や地域とつながる取組実践は大事な柱です。機会があったらぜひ取組内容を一読してほしいと思います。

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