学校をとりまく大人の役割を果たそう!              埼玉教育フォーラム学習会

 12月15日、浦和コミセン会議室を会場に、埼玉教育フォーラム学習会が開催されました。県内各地から参加した市民、教職員、労組組合員約50名を前に、関西学院大学教授、桜井智恵子さんが「学校教委育の問題を考えよう」というテーマで講演されました。サブテーマは、「-道徳・子どもの貧困・教職員の多忙など-」
 桜井さんは、増大する相対的貧困率と子どもの貧困率の推移を確認しながら、現在、「配分より競争原理」という考え方が幅をきかせ、自己責任モデルがつくられ、異議申し立てができないような仕組(自己規制、民主主義の危機)が作られ、押し付けられていること=危機を鋭く指摘しました。そして、「格差は、教育で乗り越えろ」というのは自己責任論であり、問題があること、個人の能力アップより、雇用政策の改善こそが必要と訴えました。
 また、学校教育の劣化が進み、同調圧力や個人責任を要求する論理が反映されることが学校現場で起きていることにも言及、学校における「構造的暴力」(細かい規則、学力重視主義、無言清掃、いじめ…)についても分析、批判しました。道徳で言えば、大阪では、新カリキュラム「知・徳・体」に関わって、規律的で自己責任をカリキュラム化したような保育を作ろうという動き、学力等では、橋下大阪府前知事が条例策定した、「3年連続定員割れとなった学校は潰す」という施策のせいで、生き残りをかけて、該当する学校は、規律を重視して評判を高めようとしている事実、ここ5年ほどで、どこの市長も「学力テストが10点下がった。何とかしろ」と言い、各学校が点数挙げるために躍起になっている事実を批判しました。さらに様々な現場の状況に加え、OECDの会議に参加しての報告など、世界の教育事情も紹介。最後に「学校は人とふれあい、底力を作るところ」、「人と人が依存し合う(お互い様)精神性」が大切と締めくくりました。

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