君たちに伝えたい③  朝霞、校内暴力の嵐から生まれた僕らの平和学習

君たちに伝えたい③

 朝霞、校内暴力の嵐から生まれた僕らの平和学習

                    中條克俊 著 梨の木舎

中條克俊

 私たちの仲間である中條さんの価値ある「実践記録」である。1981年,初任校は「校内暴力」の吹き荒れる中学校でした。新任教員としての彼の初仕事は,天井の張替え作業であったとあります。教職員の懸命の努力にもかかわらず,校内の破壊,授業妨害などは続きますが,問題解決の第一歩はPTAと問題を共有し,保護者と協力して継続した校内クリーン作戦でした。これで解決と記すだけなら,どこにでもある「困難突破の物語」ということになるでしょう。
 この本を薦めるのは,「校内暴力」の背景を社会科教員として緻密に分析しているからです。その分析を土台にして,形だけの指導ではなく,生徒の内面も動かす実践を,教員集団として取り組んだところにあるのです。内面の指導といっても「道徳教育」ではありません。それは中條さん(平和おじさん)の得意とする「平和学習」の力なのです。しかも,紙の上での学習ではなく,彼の著書で紹介されたように,朝霞という地域に根差した「平和学習」なのです。
彼の分析と,豊かな発想そして着実な実践に,若い先生方を元気づける「何か」が見つかるはずです。ぜひ一読を進めます。
 最後に仲間として一言「荒れた生徒=ツッパリとの,その後のかかわりを,彼らの肉声も含めてもう少し丁寧に追って欲しかった。」

(南支部 小池 隆夫)


 

関連記事

コメントは利用できません。

無料相談
ページ上部へ戻る